ハンガリー・プレスタンプ

久しぶりのハンガリー消印ネタ。
ちょっと良いものが手に入りました。

差立印はタイプCと分類される楕円形印で、下部に装飾文様が入るサブタイプz2。
局名は “B. Komlos ですが、通常はドイツ語表記の “Bistritz” かハンガリー語表記の “Beszterce” を使っています。
この時代の消印を扱うには、この辺の知識がないと「??」となることが多いので、ちょっとややこしい。

このカバーの良いところは、フラップに “Debrecn” 局の到着専用印が押されているところで、1824年10月24日であることがわかります。
日付印を押す局はそこそこあるのですが、専用印を持つところは局数全体から見ると意外と少ないのです。

ところで、肝心の差立の日付印が押されていないので(この時代では普通ですが・・・)正確な差立日は不明。
でも、手紙の頭に1824年8月18日に書いたことの日付が記されていて、黒矢印の部分がそれです。

そうすると、逓送に2ヶ月以上を要したことになり、ちょっと変ですね。
到着印の日付を間違えるとはあまり思えないので、書き終わった手紙をしばらく置いておいたか・・・。
それとも、到着印と思える日付印は、受取人が現れて手渡した日付か・・・。

いずれにせよ、もう少し検討しながら文献を見て行かないとなんとも言えませんね。
それが楽しみの一つでもありますが。

そして、赤いクレヨンで書かれた “4” は郵便料金で、重さ1/2 loth(8.75g)までの4〜6区間に相当するものです。
ちなみに手紙の重さを量ったら 7.5g でした。

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