『多摩のあゆみ』という雑誌があります。
多摩信用金庫が出資した財団である、「たましん地域文化財団」が発行している昭和50年創刊の季刊誌。
多摩地方の文化を学術的に紹介することを主眼に刊行され、内容もその時々のテーマに沿った第一人者が執筆するなど、これが無料でもらえるとは全く申し訳ないくらいの雑誌で、どの号を見ても興味深いものばかり。
その第9号(昭和52年11月)の特集は「多摩の文明開化」。
その中に「八王子を中心とした多摩の郵便創業」という報文があります。
昭和52年の地方郵便史のレベルなので、概説的な内容で終わっているのが残念ではありますが、その中に東京→八王子、八王子→田無、甲府→八王子、前橋→八王子の郵便の逓送日数について調べた表が掲載されています。
それが下の表。
この表が、見てのとおりなかなか面白いのです。
こうした趣旨の表は、一覧表の形で示されているのが一般的ですが、それだと差立、到着の関係を視覚的に見るのが難しいと思いませんか?
ですが、この形にすれば目に飛び込むように一発でわかるわけ。
実を言うと、この一文については全く忘れていたのですが、他の掲載文を調べるためにバックナンバーを1冊1冊と見ていて再発見したしだいです。
予期せぬものを見つけて、今日はちょっと嬉しい。