久しぶりに引っ張り出してきた、第3次昭和切手の仮貼リーフ。
入手したマテリアルを、取りあえず順番に貼っておいてときどき見直します。
それを繰り返すと、あるとき「あれ?」と思うことが出てきますね。
1回や2回見たところで、どうしても見落としがありますから、今まで見えてなかったものが見えて来たり、また、こちらの知識が増えていることもあります。
下のリーフは、リーフの製造年を見ると92年7月のロットですから、ちょうど30年間の放置状態。
それで、今日見ていただきたいのは右下の田型ブロック。
ブースで買っても200円程度で、どこにでもある普通のもの。
その拡大画像が下ですが、黒丸の部分に大きな欠損が確認できます。
画像上の位置にある「太陽に傷」はよくわからないのですが、下の位置にある「上部枠線の凹み」は1972年に刊行された新井紀元『第三次昭和切手の詳解』に1αD22として記録されたものに見えます。
ただし、同氏が1974年に出版された『昭和切手研究』には採録されていません。
また、似たものに2版74番切手がありますが、これとは凹みの形が異なっています。
今のところ、私が所有するシート写真や実物シートでは、これらを確認することは出来ないのですが、あと10年後にはどうなっていますか?
切手収集のことなので、まぁ、気長に構えて待っていましょう。