スウェーデン切手発行のルール

以前にも書きましたが、中学生の頃にスウェーデン切手の美しさに惹かれたものの、新切手でさえ日本で買うとなるとちょっとお高く、なかなか手が出せない国でした。
1970年代後半で切手帳の完本を含まないイヤーセットが7000〜8000円程度、切手帳は完本となると1冊が800円前後していたと思います。

その頃にスウェーデン郵政が、日本で宣伝広告をしていたのが下のもの。
当時、スウェーデン切手といえば誰もが美しい凹版切手と、発行件数が少なく、真面目な発行政策であることを理解していました。

まぁ、21世紀に入ってからはどんどんと凹版切手が減り、それまでとは異なった発行政策に転換してしまったようではありますが・・・。

さて、その1970年代の発行政策ですが、
「最も基本的なルール」として、「モチーフは、スウェーデンを語るものでなければならない」とし、例えば「オリンピックや世界選手権が切手となるためには」「スウェーデンで行わなければならない」としています。
即ち、他国での開催にスウェーデンが参加しても、それは発行の対象にはならないということで、これは時として歯止めが利かなくなることへの、一つのブレーキでもあります。

「歴史的な出来事」では、著名人の誕生日、あるいは祝祭は100年目のみが発行対象であるとしています。

こうした発行政策のルールを丁寧に説明することこそ、スウェーデン切手の全てを物語っていたと思います。

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