中国の切手展

10年くらい前になるでしょうか?
ある特定銘柄の中国切手の暴騰には、腰を抜かすほどビックリされた方が多くいらっしゃると思います。
もちろん、私もその1人で「売ってしまおうか?」なんて思ったものです。

中国人の切手収集家は、もちろん旧中国時代にも居ましたし、新中国になってからもいらっしゃいました。
ですが、あの文化大革命により切手収集そのものが否定され、当然ながら郵趣活動もズタズタに。
なにしろ切手収集がバレたら、下手をすれば命が危ないという時代です。
その暗黒の文化大革命が終り徐々に復活した郵趣界ですが、それを反映して1983年11月29日〜12月8日の日程で開催されたのが第1回全国切手展。
下の画像は、図入り中国切手アルバムに整理されたカタログ・コレクションから切手展開催記念切手です。

21世紀になってから、何度も国際展やアジア展を開催している中国ですが、切手展の歴史は浅く、この1983年以後のこと。
僕も、2009年に洛陽で開催されたFIP展に出品させてもらいました。

1983年の第1回全国切手展では1フレームが12リーフ構成で、900フレーム近くが展示されたと言いますから、さすが人口の多い中国だけのことはあります。
ただし、中にはリーフ1枚や3枚、6枚のみの勘違い出品もあったとか。
普通だったら、こうした出品者側のミスは失格のはずですが、そこは初めて開催の切手展ですから何事も無かったように展示OK。

この当時、中国ではまだアルバム作りの教本が無かったと言いますから、せいぜい郵趣雑誌掲載の情報を頼りにアルバム作りをしていたのでしょう。

今では盛んに国際展を開催する中国ですが、切手展元年は1983年とそれほど遠い過去のことでは、ありませんでした。

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