第3次昭和切手5銭の私製葉書1枚貼り。
この切手では典型的な使用例ですが、注目してほしいのは機械印ってとこ。
これと同類の使用例の大部分は櫛型印で、恐らく機械印は500通に1通は無いと思います。
これは、切手商やオークションでの割合ではなくて、実際に旧家に保管されていたものの割合から得た感覚です。
市場に流通しているのは、取捨選択された結果が反映されていますから、実際とは大きく異なりますね。
また、この使用例は幅広い4マージンで、好ましい姿をしています。
ただし一つだけ難点があって、肝心の使用年が一部不鮮明なのです。
「20」年なのか「21」年なのか・・・
下がその拡大図で、微妙ですね。
「2」は綺麗なのに、「0」か「1」か?
まぁ、答えは出ていて「21」なのですが。
つまり、データ的には「金澤局 昭和21年7月2日」です。
この5銭料金は、昭和20年4月1日〜昭和21年7月24日までなので、7月2日は20年と21年の両方に含まれます。
ですが、この切手の使用確認は昭和20年10月以降で、遡及告示でさえ同年8月1日。
ということで、21年7月2日です。
この使用例、抹消部が波形なので、標語入り機械印も欲しいと思うのは贅沢でしょうか。