昨日に続いてフランス切手ですが、ちょっと古くなって1923年から発行が始まったタイプ・パスツール。
オリジナルの無加刷切手は12種なので、単片で整理すると画像のような単調なリーフになってしまいます。
ブロックがあれば、また一味は違うのですが持ってないので仕方がありません。
緑、赤、青系統のUPU色ですね。
ですから、外国宛郵便料金の改正に合わせて額面が変わるので、リーフではそれを表しています。
カタログ的に色でまとめてしまうと発行経緯がわからなくなってしまうので、カタログコレクションと言えども、こうした並べ方の方が好き。
最初の3種が発行された1923年は、パスツール生誕100年にあたっていたことから、その記念的な意味合いも含めて発行されたもの。
「パスツール生誕100年記念」切手として捉えると、フランスで最初の記念切手ということなのですが、そこまで明確に「記念切手」としてよいものかどうか・・・。
なんだか、ちょっとグレーゾーンぽくてスッキリしない切手ではあります。
パスツール発行以前の通常切手は、
ブラン(低額面)+種まき(中額面)+メルソン(高額面)
という3タイプの棲み分けがあったのですが、そこにパスツールの3額面が割り込んで来たのですから、ややこしくなってしまいました。
日本切手で言えば、田沢切手の中に富士鹿切手が外信用として割り込んで来たのに、似ているかも知れません。