画像は、広島県福山市の福山胡町局の風景印。
左上には福山城、そしてその右には古典 タイプの蒸気機関車が描かれています。
この福山城は、駅前旅館ならぬ駅前城。
なにしろ駅自体が三の丸の中にあるのです。
風景印に描かれた天守は、昭和41年製のコンクリート造りなので、ちっとも有難くはありません。
本来の天守をはじめとする多くの建物は、大戦末期の福山大空襲で焼けてしまいました。
それが無ければ、今頃は文化財的にも観光資源としても大きな資産だっただけに残念ですね。
蒸気機関車の方ですが、鞆鉄道という大正2年から昭和29年まで福山を起点に鞆まで走っていた軽便鉄道の車両で、煙突がラッキョウの形に似ていたことから、「ラッキョウ機関車」と呼ばれていたそうです。
図案に、この機関車を取り入れたセンスの良さに感心してしまいます。
どことなく、城とマッチしていると思いませんか?
これが、現代の新幹線を入れられちゃうとちょっとねぇ・・・。
風景印という視点に立てば、現実の新幹線の方が正解なのかもしれませんが。
下の時刻表は、1975年2月のもので山陽新幹線博多延伸開通直前のもの。
表紙を飾ったのが、福山城をバックに新幹線という実風景。
ご参考までに。