土用の丑の日

今日は、土用の丑の日。
ということで、昭和41年8月1日発行の魚介シリーズ「うなぎ」。

「土用」と言えば、世間一般では鰻が連想されるので夏のイメージですが、実際は季節の変わり目それぞれにあるので、立春、立夏、立秋、立冬の直前に4回、それぞれ18日間あります。
そして「丑の日」の「丑」は干支なので十二支、すなわち12日ごとに繰り返し来るので、場合によっては期間中に2度の「丑の日」がある年もあります。
今年は7月28日だけですが、来年は7月23日と8月4日の2度になります。

暑い夏に鰻を食べることは昔から行われており、奈良時代の『万葉集』に大伴家持の歌として、
石麻呂にわれ物申す夏痩に
  良しといふ物ぞ鰻取り食せ
という歌が収められています。

わかりやすく現代風に書き直すと、
「石麻呂さんに私(大伴家持)は物を申し上げます。夏痩せによく効くと言われている鰻を獲って食べなさい」
という事になり、奈良時代にはすでに夏痩せに効く栄養価の高い食べ物として、鰻が食べられていたことがわかります。

子供の頃はよく食べていた鰻ですが、マツタケ同様に高くなりすぎて口に入る機会が少なくなりましたね。
比較的安い中国産は、家内が絶対に買ってくれないので、ますます口に入りません。
今日の我家の夕食は、鰻ではなくて岩魚の塩焼きです。

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