昨日に続いて、米貨単位暫定切手ですが、今日はその使用例。
下のリーフは、極めて一般的な私製葉書の使用例です。当時の内国葉書は1 1/2セントだったのですが、このシリーズではそれに対応する額面は発行されていません。
ですから、暫定切手を使用するばあいは1/2セント切手と1セント切手の2枚を貼ることになるわけですね。
プレーティングをすると、1/2セントは1版のポジション69であり、1セントの方は1版のポジション19であることがわかりました。
赤丸または青丸で囲ったところが、プレーティングの鍵になる部分です。
1/2セントは3ヶ所で囲っていますが、実際はこの他にも特徴があるのですが、消印が濃すぎて確認できない所もあります。
1セントの方は、赤丸が1ヶ所と青丸が3ヶ所。
赤丸の中には、斜め方向で2個の点が並んでいます。
問題は青丸3ヶ所。
手元にある複数の19番切手を比較すると、青丸の特徴が無いグループと、特徴が有るグループに分かれるのです。
伊藤由巳さんの調査による19番切手の特徴には、赤丸だけで青丸は上げられていません。
どちらの特徴も、シートや大プロックで確認しているのでポジションに間違いはありません。
とすると印刷の途中で変化したことになりますが、さて、どちらが先で、どちらが後なのでしょうか?