『津田沼徒然草NEXT』第3号が到着。
先ず最初に表紙に圧倒されました。
下総国安食(あじき)局の不統一印。
二重丸印の模倣印なのですが、なかなかユニーク。
印色の青も好感が持てます。
本文では、この安食局の初期から丸一印までを6ページに渡って紹介しています。
この消印、なぜか日付部に「帝国」、局名は安食なのに局名欄に「東」が入るなど、謎な消印です。
本文でも「謎」と書かれていました。
このユニークな消印の初出は、意外と新しく戦後のこと。
著名な大収集家であった京都の小島コレクションに入っていたものが、昭和25年『消印とエンタイヤ』36号に明治7年9月13日の二つ折り葉書1銭「ル」の使用例が紹介されたのが最初だと思います。
その後、『切手趣味』昭和29年10月号「続・明治初年の郵便消印」(14)に、明治7年10月13日の二つ折り葉書1銭の使用例が紹介されています。
その後、幾つかの報告事例が続くのですが、昭和51年11月27日開催の金井スタンプ・オークション140回のロットG11に、和紙半銭4枚ストリップが下総・竜ケ崎局の不統一印で抹消され、到着印として安食のこの不統一印が押された、死ぬほどステキなカバーが売られています。
参考値(最低値ではない)25万で、落札値も25万でした。
このカバー、今はどなたがお持ちなのでしょうか?
この他掲載の記事は、これからじっくりと拝読させていただきます。