切手商組合

画像は、以前に日本郵便切手商協同組合から発行されていた『スタンプニュース』。
創刊は昭和39年1月で、休刊は昭和60年6月。
一応、休刊ということにはなっていますが、限りなく廃刊でしょう。
この間に258冊を刊行しています。
当時の切手商では無料(一応、定価はありますが)で配布していたので、読まれていた方も多いのではないでしょうか?
もちろん購読者もいらっしゃったと思いますが、無料で読んでいた人の方が圧倒的に多いはずです。
僕もその1人。
『スタンプニュース』と『ふいぶる』はタダです。

当初はA4判1枚(画像左)の両面印刷のみで、組合ニュースや新切手の解説が主でしたが、順次解説記事が増え64号からA5判4ページとなり、最終的にはA5判10〜12ページ(画像右)へと生長しています。

あれだけ店頭でサービス品として配布されていたのですから、大変な労力と資金を使っていたと思います。
なにしろ、超アナログの時代ですから全てが人力。

それで、ちょっと切手商組合の加入数を調べてみました。
1974年の数字ですが、
北海道・東北 3
関東 12
東京 71
東海 22
京阪神 25
中国 2
四国 4
九州 5
で、合計144。

ちなみに、現在は
北海道・東北 2
関東 9
東京 37
東海 8
北陸・信越 1
近畿 16
中国 1
四国 0
九州 2
で、合計76。
こうしてみると加入数ではほぼ半減ですが、この中には切手商というよりも金券ショップと言えるところも入っています。

1974年と言えば切手商があっちにもこっちにもあった時代ですが、上に示した数字から見ると意外と組合加入が少なかったようです。
そうした中で、あのような雑誌を毎月発行していたのですから、当時の切手商組合の底力は大したもの。

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