イギリス・ワイルディングとエドワード8世

イギリスのワイルディングシリーズのリーフから、米国宛平面路便の使用例です。

Bournemouth-Poole というイギリス南部、ドーバー海峡に面した港湾都市から米国カリフォルニアへ送られたもので、消印の日付は1953年10月5日。

貼られた切手はワイルディングの1 1/2dとエドワード8世の1dで合計2 1/2d。
この料金は、1940年6月1日から1957年10月4日までの国際平面路便の重さ1オンスまでの料金に該当します。
第2次世界大戦を挟んで17年間も同じ料金ですから、大したものですね。

このカバーが使用された時期は、1952年12月5日から新しい通常切手としてワイルディングシリーズの発行が始まった時期と重なっていて、1dも新シリーズで発行済みなのですが、このカバーでは旧切手、しかも1936年発行のエドワード8世という戦前の切手が貼られています。

日本で言えば、第1次円単位切手と昭和白紙切手が一緒に貼られているようなもの。
だからと言って珍しいものではありませんが、遊び心としてリーフでは面白い存在になります。

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