「佐賀線全通記念」小型印

見てのとおり、シミが気になるので取り換えたいのですが、なかなか思うように出物に出会えません。

佐賀線は、佐賀県の佐賀駅と福岡県の瀬高駅を結んでいたローカル線でしたが、昭和62年3月に廃線となってしまいました。

その佐賀線が、昭和10年5月25日に全線開通したのを記念して使用されたのが、画像の小型印。

この時代には「●●線全通」とした小型印が多く使用されていますが、図案としては蒸気機関車を描いたものが大部分。
まぁ、蒸気機関車全盛の時代ですから、当たり前と言えば当たり前。

この小型印に描かれているのは、一見、電車に見えますが、よく見ると架線から電気を取り入れるパンタグラフがありませんね。
この車両、じつはガソリンカーなのです。
昭和10年と言えば、まだまだガソリンカーの黎明期なのですが、佐賀線ではそのガソリンカーを投入していたわけで、そうした意味では先進的な路線だったと言えます。

戦前の鉄道小型印の中では、なかなか貴重な図柄の小型印です。

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