画像は、フランスの種まきのカバーですが、4枚の切手全てが異なるという組合せ。
色々な切手をベタベタと貼るのは、フランスではよく見られるパターンで、今でも郵便局の窓口に行って日本宛の手紙を差出すと、ベタベタ貼ってくれることがあります。
見ていると、窓口で半端な切手の消化として使っているように思えますね。
この使用例、1921年11月21日の消印で米国宛のものですから、郵便料金は50サンチームになります。
で、貼ってある切手は左から25+5+15+5サンチームですから、料金はピッタリ。
貼り方は、計算しやすいように25+5と15+5の組合せを意図しているように見えるのは、僕だけでしょうか?
ここで問題となるのは5サンチーム切手なのですが、橙色と緑色の2種が使われています。
橙色タイプは1921年7月15日の発行なので、本使用例は発行後4ヶ月目のものとなり、それ以前は緑色の旧タイプでした。
ちょうど、新旧端境期に使われたので、こんな組合せが出来たわけです。
あまりスカッとした使用例ではないのですが、こんなものも良かろうかとアルバムの隅を飾っています。