手元に、こんな小型印がありました。
それで、ちょいと気になったのが「どんな切手展だったのだろうか?」と。
調べて見たら、10月1日から7日までの会期で、梅田の阪神百貨店8階催事場を全部使って開かれたものですから、当時としては大規模切手展だったようです。
特別出品がまた凄くて、東海道新幹線にちなみ、東海道筋の大形検査済印・大形地名入検査済印52局が勢揃い。
これと似たような企画は、昭和54年の全日展で見た記憶がありますが、たぶん、これだけ揃ったのは、この時が初めてだったのではないでしょうか。
当時、鉄道切手収集のナンバーワンコレクションを築いておられた霜田氏のコレクションから、鉄道切手のクラシックコレクションが出品され、中にはパン・アメリカン博覧会の中央逆刷りやプルーフなども含まれていたそうです。
外貨事情が悪かった時代に、こうした世界的にも有名な切手を入手していたとは、全くスゴイ話しです。
日本関係では、大西二郎氏の停車場印や、田結荘氏の丸一形鉄郵印のコレクションが圧巻だったとか。
これは全くの想像ですが、田結荘氏が丸一鉄郵印を出品するくらいですから、普通のコレクションではなかったはずで、きっと希少なデータがそこかしこにあったのでしょう。
この2つの作品は、今でも興味深いものだったのではと想像しています。