種まき10サンチーム15枚貼り

フランスの種まき10サンチーム切手は、それまでは赤色で印刷されていましたが、1921年に外国宛印刷物料金が10サンチームになったので、緑に改色されました。
それが、この切手です。

このカバー、10サンチームがたくさん貼ってありますが、15枚も貼って1フラン50サンチーム料金の外国宛封書として差出したもの。
1929年2月18日の使用で、チェコスロバキアのプラハへ宛てたものです。

この料金は、1926年8月1日からのもので、1937年7月31日まで重さ20グラムまでの基本料金として続きました。

印刷物が10サンチームですから、封書だと15倍料金にもなるんですね。
同じ時期の日本だと印刷物が2銭で、封書は10銭ですから、その差は5倍。
フランスと日本では、随分と違うものです。

このカバー、単一額面の多数貼りで見た目の重量感があることから、よく使われるやや大きめの封筒なのですが、リーフに1通だけ貼っても収まりがよく、スカスカ感がないのでいい感じです。

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