画像は、ネパールの Sri Pashupati シリーズから1930年発行の4 Pice と16 Pice を貼付した使用例。
緑色が4 Pice 切手で、紫色が16 Pice 切手ですから、合計で28 Pice が貼ってあることになり、これは重量便の書留扱い料金に相当します。
この使用例、ネパール東部の Biratnagar 局を1988年2月11日(西暦:1931年5月24日)に差し出され、到着地の Kathmandu 局には2月21日(西暦:1931年6月4日)に到着しています。
下の画像は、随分前にけっこう苦労して作ったネパールの19世紀末から20世紀前半をモデルとした郵便線路図です。
青丸の付いている所が Biratnagar 局で、Kathmandu 局は赤色の■の所になります。
ネパールの地名なんて、Katumandu 意外はほとんどの日本人は知らないでしょうから、こうして見てもらうと、よく解ってもらえるのではないでしょうか。
そこで、今日のお題にある「2例目か?」というのは、Biratnagar 局の消印のこと。
ネパールは、実に多様な消印を使っているのが収集上の大きな魅力の一つなのですが、切手を抹消しているタイプは “Step Pyramid Postmarks” というタイプで、下部に階段のような段々が付いていることから、この名前がついています。
使用されたのは19局のみで、Biratnagar 局の使用例は、今までには1936年の使用例が1例のみ知られているに過ぎませんでした。
今回の使用例は、それに続く2例目なのかも知れません。