画像は、随分と前に「北陸郵趣の集い」で入手した鉄郵印。
消印はフラフラだし、はがき全体の状態も悪かったので、皆さんには見向きもされなかったものですが、それなりに良いデータだったので、有り難く購入したものです。
台はがきは、駄物の菊枠なし。
ですが、消印は
「米原魚津間 明治42年10月17日 下二 魚津発4:34」
という、数少ないデータです。
消印を拡大すると、こんな感じです。
状態は、見てのとおりよろしくないですね。
特に年号は読み難いのですが、幸い到着印の方で42年であることがハッキリとわかります。
北陸線の富山・魚津間は、明治41年11月16日に開業して、次の区間である魚津・泊間は43年4月16日に延伸開業しています。
ということは、米原・魚津間は1年5ヶ月しかなかったわけで、特に下り便は、上り便と比べると見る機会が少ないですね。
しかも、はがき上部には「(鯖江局入)」という、配達局である朝日局には「鯖江から入りなさい」というご丁寧な指示まであって、配達局記載とは一味違った書き込みがあります。
100円玉数枚で、けっこう楽しめるマテリアルです。