たまには、こんなものをお見せしないとハンガリーの収集家であることを忘れられそうなので・・・。
ハンガリーの消印体系はものすごく複雑で、形式の数も日本の比ではありません。
画像は、タイプEz0というもので、大別がEで、細別がz0。
専門的な話しは、この際どうでもいいのですが、ハンガリーの消印=形式分類が複雑とだけ覚えておいてください。
消印収集は、基本的に偏らないようにカバーと満月印の両方で集めていますが、競争展に出品する時にはカバーが中心で、極力満月印のみは排除しています。なぜなら、カバーと満月印では含まれている情報量に圧倒的な差がありますし、競争展というのは、与えられたスペースに限りがありますから、厳選されたマテリアルで構成されるべきだからです。
じゃあ、なんで下のようなリーフを作るのか。
もしかすると、「役に立たないなら、そんなの集めてもムダじゃん」と思われる方がいるかも知れません。
ですが、僕はその「ムダ」を楽しみたいのです。
趣味ですから、自分が「綺麗だな」「面白いな」と思うことを楽しみたい。
実は欧米では、同じような集め方をしている人が多くいらっしゃいます。
例えば、フランスのタイプ・サージュ。
万を越える単片満月をタイプ・サージュで集めて、一生を終えた方の素晴らしいコレクションを僕は知っていますし、スウェーデンだとオスカー2世切手で消印集めをする人が多いですね。
あと、有名なところではイギリスのペニーレッド。これなどは、集め方本まで出ています。
目を転じてアメリカだと、1883年の2セントをはじめ、19世紀の幾つかの切手で消印収集が広く楽しまれています。
テキストを入れると、1リーフに15〜20枚程度は貼れるでしょうか。
たまたま、上のリーフは形式別のリーフですが、他に地方別や都市別、局別なんてリーフも作れます。
例えば、ブダペスト市内局の消印の変遷が1リーフで表現できたりします。
満月印も、料理方法しだいで色々な楽しみ方ができます。