第1次昭和切手12銭航研機のリーフから使用済単片を1枚。
いわゆるチョロ消しってやつで、多くの方は「なんで、こんな切手を貼ってるの」と思われると思いますが、この画像を見て「ほー」と思ってくださる方は、昭和切手ツウか日本切手に関して満遍なく知識をお持ちの方だと思います。
このチョロ消し、局名は読めませんが日付は昭和14年12月までは読めます。
贅沢を言えば日活字まで見えれば、更に興味深かったのですが、そこまで見えてしまうとチョロ消しというよりも満月消しに近くなってしまうので、きっと僕の手には入らなかったでしょう。
この切手の発行日は、昭和14年12月1日。
つまり、このチョロ消しは発行月使用というわけで、立派な初期使用例としてリーフに貼ってあるわけです。
この切手は、国内封書基本料金の速達用として発行されたものなので、発行当時から大局を中心に多く使用されたと言いますから、それなりに初期使用も残されているのかも知れません。
画像の切手は、見てのとおり人様が欲しがる状態ではありません。
だからこそ皆さんが散々見尽くして、不良在庫の山となった中から見つけ出したところに、持ち主としてもこだわりがあるのです。