鉄道切手なんてものを集めていると、怪しげな切手にたくさん出会います。
例えば、カラーリングを間違えて朱色に塗られてしまった日本の新幹線や、草原の中を東海道新幹線が走っていたり。
下の切手も、そんなものの1枚。
切手は、コートジボアールが1979年に発行した「ローランド・ヒル死去100年」の5種セットのもの。
5種とも、ローランド・ヒルの肖像と各国の切手と機関車を組み合わせたもので、なぜに切手と機関車の組み合わせなのか理解はできませんが、まぁ、そういう切手なんですね。
他の切手を見ると、セレスとフランスの電気機関車とか、ハワイの宣教師切手とアメリカのディーゼル機関車という同じ国の組み合わせなのです。
ですから、企画者もその辺を意識して作ったと思います。
ところが、画像の150fだけおかしいのです。
切手は日本の手彫切手で桜20銭ですから、当然ながら一緒に描かれるのは日本の蒸気機関車(例えばD51とかC62とか)でないといけません。
ですが、よく見ると描かれているのは、日本の機関車ではないのですね。
そこにあるのは、ソ連のP36形蒸気機関車。
ん〜ん。なんとも奇妙な組み合わせです。
ということで、この切手だけなんとも怪しげな切手に。
鉄道切手は、収集目的の変な切手が多いですから「しかたがねーな」程度のことなのですが・・・。
たぶん、日本の切手と、日本の蒸気機関車の絵を描くつもりであったが、
間違って、ソ連の機関車を描いてしまった、というのでは
ないでしょうか。
日本の切手と日本の機関車を描くという企画であったが、
間違って、ソ連の機関車の絵を入れてしまった
のではないでしょうか。