僕の楠公はがき入門は、『官葉』3巻3号(1977年)に掲載された「楠公はがき物語り」から。著者は、はがきならこの人と言われた山岸福治氏です。 当時、楠公はがきの流れを解説したまとまった解説は無かったと思います。楠公はがき…
小型カナ入りはがき1銭「ロ」の変種?
画像は、小型カナ入りはがき1銭ロ。綺麗な四日市の記番印以外には、特になにもない普通の使用例です。 極めて普通のマテリアルなのですが、丁寧に見ていたら「あれれ・・・」と思うことが一点ありました。それが下の画像です。 赤丸に…
ネパール初期の抹消印
いつ、どこへ出品したのか忘れてしまったのですが、手元に下の画像のリーフがあります。テキストを読むと、ネパール初期の抹消印について初歩的なことが書かれているので、競争展ではなくてミニペックス向けの作品であることは間違い有り…
デンマーク・凹版帆船切手の2つのタイプ
デンマークの通常切手と言えば、王冠と剣を描いた正方形のクラシック切手を思い浮かべる方が多いかも知れませんが、波と数字を組み合わせた数字図案シリーズ、そして今回ご紹介する帆船図案シリーズも、良い切手としてデンマークを代表す…
キャスパリーの小判切手
キャスパリー・コレクションと言えば手彫切手。市田左右一氏による一連の手彫切手関係の著作の他に、啓蒙書『切手の愉しみ』で紹介されているので、キャスパリー日本の部=手彫切手となっているのだと思います。 画像は、そのキャスパリ…
第3次ローマ字入り5円板グラビア版
第3次ローマ字入りシリーズは、子供の頃に現役で使っていただけに、一番馴染があるシリーズなのですが、5円はちょっと図案的にいかがなものかと・・・。ということで、僕にとっては面白くない切手の一つですね。同じ5円でも、その前の…
フランス・サビーヌの使用例
画像は、1977年12月17日発行のサビーヌ・シリーズ最初の切手から1フラン。同じ日に郵便料金改正があり、それと同時に通常切手シリーズも新シリーズへと代わったわけです。 この頃のフランスは経済状態がよろしくなかったので、…
郵便線路としての九十九里鉄道
国立公文書館に、『鉄道省文書』と呼ばれる文書群が収蔵されています。これは鉄道省と全国の私鉄各社との間でやりとりされた、申請や許認可事項を中心とした公文書をまとめた簿冊で、明治から戦後までの膨大な量が保管されています。仕事…
『東海郵趣』
皆さんもご存知のように『東海郵趣』が休刊になりました。下の画像は第一次『東海郵趣』創刊号からの合本。 この第一次『東海郵趣』には、時の郵便史のリーダー的な存在であった中尾雄三、服部静夫、墨人堂こと江崎恵海、裏田稔をはじめ…
フランス・種まき10サンチーム
画像は、フランスの種まきシリーズから、カメオ10サンチームで駄物中の駄物の使用例。 パケットの材料としてよく入っていた、このカメオ10サンチーム切手もいつの間にかクラシックの仲間入り。 発行は1906年で、タイプ1〜3が…