目打ゲージ

最近、目打ゲージを売っているのを見た記憶がありません。
ためしに、郵趣サービス社のネット通販で検索しても出てきませんでした。

下の切手は、メキシコが米国で開催された国際切手展 “Interphil ’76” を記念して発行したもので、目打ゲージを図案としたもの。
いいですね。
郵趣って感じで。
好きな切手の1枚でもあります。

それで、下の画像は我家の目打ゲージ大集合の写真。
正確に言うと、左端のリンズの目打ゲージは自宅用と外出用の2枚を使い分けているので、枚数的には1枚足りないですが、種類的にはオールスター。

左端のリンズの製品は、ここ25年ほど使っていますが一番気に入っています。
ちょっと縦長なのが使い難いのですが、目打ゲージ以外の3種類のスケールがちょっとしたことに便利で重宝しています。
ただし、老眼が進んできた身には、書体が細すぎてちょっと見づらいのが、欠点と言えば欠点でしょうか。

左から2枚目は、使っていらっしゃる方も多いはずの郵趣サービス社製のもの。
僕の最初の一枚はこれで、もう50年ほど使っています。
せっかくの国産なのに、今となっては入手不可というところが「なんだかなー」と思うのですが、今どき目打ゲージの需要も無いのでしょう・・・。

右の2枚はセットもの。
ライン式ではない、ドット式のゲージが欲しくてブリュッセルの切手商で買い求めたもの。
透明と黒がセットなところがミソ。
ドット式だから、けっこう見やすいのです。

目打ゲージはフランスの切手収集家ルグランが、1866年に郵趣雑誌上で規格の提唱を行い、それが郵趣界に受け入れられ世界中に広まったもの。
それが最近の単なる切手集め(郵趣ではない)の中で、そこまで必要とする事が無くなってきたのか、よほど売れないのでしょう。

消耗品のヒンジとは違って、目打ゲージは紛失しなければ一生ものの郵趣用品。
でも心配になりますよねぇ。
新たに郵趣の世界に入った人が、目打ゲージが欲しくても簡単に手に入らないなんて・・・。
だって目打測定が必要な切手って、そこらに沢山あるじゃないですか。

目打ゲージ」への4件のフィードバック

  1. 目打ゲージに限らず、附属品を揃えていない切手商が多くなりました。
    JPSのHP・「郵趣入門ガイドブック」にカラーキーの写真があり、日専での切手の色調はカラーキーに準拠しているとはいえ、取り扱っているところが見当たりません。
    ポジンファインダーの使い方も、いつの間にか日専から無くなりました。
    こういうものも手軽に揃えられないとは。本当に月日の流れは怖いものです。
    文献も、再販してもらいたいものが多いのですが、今の状況では無理なのでしょう。
    会員だったときの「郵趣」は家の改築のときに処分してしまったので、これから時間をかけてチェックするつもり。
    ブランクを埋めるにも苦労します。

    1. ブランク30年 さん
      いつも、ありがとうございます。
      カラーキーもポジションファインダーもギボンズの製品でしたね。
      郵趣サービス社自体が業務の整理縮小を行っており、それこそ30年前とは人員もだいぶ減っています。
      郵趣出版も、もうダメですね。
      4、5年前になりますが、当時の編集長とある書籍の間違いの多さに「あれはダメですぜ」と話したところ、他の読者からの指摘で間違いが多いことは既にご存知。
      ところが、その編集長のスタンスは「間違っているのは知っているけど、売れるから」でした。
      肝心のJPS本体が、今の調子ではこの先も真っ暗なのは必然でしょう。
      郵趣とはほど遠い、わけのわからないイベントで満足しきっているようです。
      あのイベントの参加者のうち、いったいどれだけが郵趣の道に入ってくるのでしょうか?
      たぶん、限りなくゼロでしょう。
      今のJPS体制は、なんかやってる感だけで満足しちゃって、結果が全くありません。
      昔のように、郵趣サービス社は代理部へ、郵趣出版は出版部へと戻すべきだと思います。

  2. 郵趣サービス社の目打ゲージはもう無いですが、ジャパンスタンプさんが韓国で同じものを作っています。まだあるのではないかな?

    1. Mさん
      いつも、ありがとうございます。
      郵趣サービス社製の目打ゲージは、随分前から見ないと思います。
      一時はリンズ社のものを扱っていましたが、今は販売リストにありませんね。
      ジャパンが作っていたとは知りませんでした。

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