笑えるほど面白いものを見せてもらいました

昨夜終了したヤフオク。
竜500文1版ポジション13の初期印刷と称するものが、超破格の41500円!!
昔風に言うならば「持ってけドロボー」って感じでしょうか・・・。
でも、僕はいらないな。
ただし、200円なら買うかもしれません。

この商品、ヤフオクの説明文によると
「ポジションは切手文化博物館収蔵シートと、画像解析照合ソフトを使用し小さな版キズに至るまで、厳格な照合を行い特定している」
と、言うことです。

実は、どなたかが質問欄に
「13番のポジションの切手とは、雷門の形状等が異なっていますが、ポジションは正しいですか?真正品ですか?」
と言う質問をしており、その回答が下記の画像のものでした。

これによると、切手文化博物館シートのポジションとは一致するとしていますが、質問者が尋ねた「真正品ですか?」には答えていません。
つまり、「真正品です」とは言い切ったらいけない、商売上の理由があるのです。

出品者による照合画像を見ると、パッと見では一致するのですが、細かい所では一致はしていません。
その理由として「紙収縮などの影響」を述べています。
いやいや、そうではなくて彫線そのものが違うのですが・・・。

実は、この出品者、手彫切手に対する知識はほとんど無いと思われます。
手彫切手の本質を全く理解してないのですからねぇ。

出品者が前提にしている切手文化博物館のシートは、そもそも初期印刷のものではなく中期印刷のもの。
そこには、印刷を重ねることによって新たに加わった、初期印刷には見られない版のキズがあるのです。
わかりやすく言うと、中期印刷には有るけれども、初期印刷には無い傷までもが再現されてしまっているわけです。
ここまで書けば、画像の切手の素性がわかるというもの。

500文の初期印刷シートは現存しませんが、ポジション13は単片で、或いはブロックで収集界には古くから伝わるものが複数あり、特にポジション13を含んだブロックは名品の一つに数えられています。
皮肉にも、出品者が力説する切手文化博物館所蔵品の中にも初期印刷のポジション13があります。
しかしながら、この出品者はポジション13の初期印刷を見たことがないか、あるいはポジションの明示されていない切手を見て、そこからポジションの特定を行う能力、つまりプレーティング能力が無いかのどちらかだと思われます。
これら、初期印刷のポジション13とシートである中期印刷のポジション13では、印面がまるで違うのです。
それは、印刷を繰り返したことにより起こる「版の潰れ」に起因するもの。

中期印刷の特徴を持った、初期印刷のポジション13。
「お笑い郵趣」としては、なかなか面白いと思ったしだい。

笑えるほど面白いものを見せてもらいました」への2件のフィードバック

  1. 郵趣3月号でも警告されていた模造手彫を真性品と称して出品している牧之原の遠藤某による手彫の模造品の可能性が高いですね。
    早く警察の手が入らないものかと。

    1. 温情菩薩 さん
      いつも、ありがとうございます。
      牧之原の風来坊が、自身のブログで言っていることは1ミリも理解できません。
      あやふやな主張を繰り返すだけで、説得力ゼロ。
      妄想の中の話に終始しているので、具体的な事柄が書けないのでしょう。
      しかし、僕が今までに接したことが無い精神構造の持ち主ということでは、メチャ興味がある人物です。

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