ネパール・Sri Pashupati シリーズの後期使用

ネパールのSri Pashupati シリーズの中から、1941年発行のカトマンズ印刷2パイサの使用例。
新旧3種類の切手が貼ってありますが、その合計金額は52パイサになります。

消印を読むと、Palpa 局2017年4月10日発で、これを西暦に直すと1960年7月25日になります。
宛地は Gauchar で到着印は4月14日、西暦の7月29日です。

表面には書留ラベルが貼られていますが、この時期の書留料金は40パイサなので、郵便料金は12パイサということになり、この使用例が2倍重量便であったことがわかります。
封筒は小さいので、なにかちょっと重いものを入れて送ったのでしょう。

Sri Pashupati シリーズのカトマンズ印刷切手というのは、主に1940年代から遅くとも50年代初頭までに多く使われた切手で、以後はピクトリアル・シリーズが使われる傾向にあります。
ですが、時々本使用例のような後期使用を目にします。

1960年代の後期使用を観察すると、
・使い残された切手を地元の人が、純粋に使用したもの
・1960年代にネパールに入りはじめた外国人、特に西洋人が意図的に作り出したフィラテリックカバー
の2グループに分けることができます。
もちろん、これらのグループ分けは慣れれば難しいものではありません。

画像のカバーは、もちろん地元の方の使用例。
後期使用例は、遊びで幾らでも作ることが可能なので、自分なりの判断基準が必要になりますね。

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