昨日、『テーマ別風景印大百科』鉄道編の大きな掲載ミスについて、指摘を行いました。
話しの主題は、鉄道橋ではない水道橋を総武本線江戸川橋梁として記してしまったことでした。
その時に気がついたのですが、本物の総武本線江戸川橋梁が風景印になっているのに、それが同書には載っていないということ。
下の画像がその風景印で、私の収集品として収まっているものです。

例によって、橋の部分を拡大してみましょう。

手前と奥の二本の橋が描かれているのですが、手前が総武本線江戸川橋梁で、奥が国道14号線の市川橋になります。
使用局である東小岩五局は、この江戸川橋梁のすぐ近くなので、手前に鉄道橋を描き、奥に道路橋を描いたものと考えられ、位置関係は正確です。
この他、江戸川上篠崎局の風景印にも、江戸川橋梁が描かれています。
テーマ別風景では1)告示などで『鉄道橋」と明記してあるもの。
2)明記してなくても、編集に協力した収集家や過去の情報で鉄道橋と確認できたもの
を採択しています。
はい、当然、漏れているものもあるでしょう。
是非Railway Stampsにこうした情報を掲載し、いつの日かの改版に役立てましょう。
要するに、ずさんな編集だったってことですね。
鉄道を標榜している会が協力しているのに・・・。
告示などでわかることは、誰もが知る、または知っていることです。
一般読者が知りたいのは、そうした公開情報では得られない情報でしょう。
そうしたことを文献を通して知れば「さすが鉄道の研究会だな」と、なるわけです。
手軽に知ることができる情報を載せたところで、意味がありません。
それこそ『風景印大百科』を見れば、それで済んでしまいます。
個々の資料(全風景印)を実際にチェックするというのは最低限のことですが、それをしていないことがよくわかりました。
本書の編集者が、資料集成という意味を理解していないということも理解できました。
コメント、ありがとうございました。
それにしても、水道橋を鉄道橋と載せてしまい、しかも、とんでもない解釈まで掲載してしまった点は、何も知らない読者にとっては不利益極まりないでしょう。