一々切りが有りませんが・・・

1月からマークしていたヤフオク出品者がいます。
扱い品目は、古銭と切手。
商い量は多くありませんが、切手は確信犯と思えますし、僕の全く知らない古銭の方でも鑑定に出した人が「偽物であった」と悪い評価を付けています。

僕が当初着目したのは、下画像右の偽造青島軍事でしたが、サクラとお思わしき入札がチラホラでした。
ですから、終わってみれば一応売れた形にはなっています。

で、この出品者は現在進行形でも、違う青島軍事を出品中。
取りあえず、現在進行形の方はコメントいたしませんが、「軍事」「支那」の書体は1月のものと同じようです。

この偽造青島軍事、多少なりとも日本切手を知っている人であれば、まぁ騙されることはないはずの極めて幼稚なもの。
参考のため、本物と並べて比較したのが下の画像です。
左の本物は、旧村田コレクションからの1枚で、同コレクションのオークションカタログからの画像です。

文字部分の拡大を見れば、偽造品の「軍事」文字は立派すぎで、「支那」字は逆に下手すぎであることがわかります。
本物が、このような書体になったことには理由があるのですが、おそらく偽造者は、そこまで知らないものと思われます。

この出品者。
実は、手彫切手も出品しているのですが、こちらも全然ダメでございます。

ヤフオクにはクラシックからモダンまで、様々な偽造品や変造品が出回っています。
ですから、それを一々紹介していたら切りが有りません。
ですが、今回紹介した出品者は、繰り返し複数の種類の偽造品を継続して出品しています。
最初に記したように、稚拙な偽造品ですから騙される確率は極めて低いものの、知識レベルの浅いカタログコレクターの中には、安さに釣られて入札してしまう方がいらっしゃるかも知れません。
そうした理由から、記事として取り上げたしだいです。

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