ギボンズ社から、面白い図入りリーフが発売されています。
初期のビクトリア凹版(ペニーブラック、ペニーレッド、ペンスブルー)用の図入りアルバムです。
ご存知のように、これらの切手は1シートが240枚という大きなシート構成で、印面左右の下にはチェックレターと呼ばれるアルファベットの組み合わせがあり、このチェックレターにより、ポジションの決定が容易にできます。
ですからビクトリア凹版の収集では、実用版の特定とチェックレターの組み合わせから、第○版のポジション○と分類ができるわけです。
下の画像は、そのシート復元用の図入りリーフ。

最初に記したようにシートがデカイので、普通のリーフの大きさでは収まり切れません。
そのため、このリーフは画像で見るように三つ折りになっており、それをバインダーに綴じた状態が下の画像です。

で、このリーフのミソは、どの版にも対応できるように、プレートナンバーだけは自分で書き込む仕様になっているところ。
ですから、1つの版を追求している人は1枚買えばよく、5枚の実用版を追求している人は5枚購入して、それぞれのプレート番号を書き込めばよいわけ。
日本の手彫切手だとシートの復元を目指すのは、手彫切手収集の専門家にほぼ限定できますが、ビクトリア凹版のばあい、意外とシートの復元を目指す収集家が多いのは、市場で復元シートを普通に見かけることからもわかります。
このリーフ、面白いアイディア商品だと思いますね。