リーフは、米国の路面電車のアルバムから、ロチェスターの路面電車で使われた機械印。

ロチェスターと言っても、日本ではあまり馴染みが無い地名なので、場所を示すと下記になります。

地図を見ればわかるように、五大湖の一つであるオンタリオ湖の岸辺の都市で、湖を渡ればカナダのトロントのすぐ近く。
州で言えばニューヨーク州に属します。
ロチェスター最初の都市交通として馬車鉄道が開通したのが1863年7月のことでしたが、それが電化され路面電車に移行したのが1889年7月でした。
馬車鉄道の最盛期には、183両の車両と800頭以上の馬を有し、路線延長は40マイルであったと言われています。
電化から7年を経た1896年10月に、2両の郵便車で路面電車郵便サービスを始めていますが、1909年2月に自動車化され、13年という比較的短期間で幕を閉じています。

消印部分は、このような感じです。
East Side 線の1897年4月12日14便ですから、郵便電車導入半年後の使用例ですね。
この機械式押印機は、1時間に2000枚の処理能力があったそうです。
なぜそんなにすごい処理能力の押印機を載せていたのでしょうか、どの路面電車の印(Cleaveland Circuit R.P.O.とFlagg
の中にあります。最もクリーブランドでもオハイオ州のほうですが)も機械印で、以前から疑問に思っていました。ひょっとして、押印機は親局に置いてあって、持ち帰った郵 便物をまとめて親局で処理していたのではとの疑問がわきます。HPOや通常のRPOの場合はすべて手押し印でした。
ご覧くださいまして、ありがとうございます。
18世紀後半の米国は、都市への人口流入により様々な問題を抱えていました。
増大した郵便処理も、そうした問題の一つ。
そこで考え出されたのが、路面電車に各郵便局間を結ばせることで、その間に郵便処理も行うという発想で車内区分と押印がありました。
ですから、郵便処理の円滑化という意味では機械印による押印処理が必要だったのだと思います。
今日のブログに、写真を載せておきます。