画像は、1997年に刊行された書籍ですが、当時リアルタイムで聞いた話しでは「売れ行き不振」だったとか。
実は当時、似たような企画で「外国切手編」の構想もあったと聞いています。
もちろん、そちらは実現せずに構想自体がお蔵入り。
Japexやスタンプショウの研究会ブースにいるとよくわかるのですが、意外と外国切手のゼネラルコレクターって多いと思います。
北欧という、日本では必ずしもポピュラーではない分野でさえ、カタログをチェックリストに1枚ずつ探しては穴埋めをしている方が、想像以上にいらっしゃいます。
お客さんによっては、北欧切手を物色しながら、それ以外の国の切手の話をされる方もいたりするので、複数の国を収集対象とするゼネラルコレクターであることがわかります。
先日は、北欧のブースなのにイギリス切手の質問をされる、なかなか熱心な方がいらっしゃいました。
そこで思うのですが、収集対象としてポピュラーな国を20カ国くらい、その他のマイナーな国を10カ国程度を集めて解説した『外国切手ゼネラルコレクションのススメ』みたいな本を作れたらいいなと。
1カ国につき概説2ページ、収集にオススメのシリーズに2ページ、整理例としてアルバムリーフ2ページの合計6ページを基本。
それに、外国切手収集全体にプラスになる幾つかの解説項目を載せて、合計200〜250ページくらいのボリュームで・・・。
制作に際しては、紙媒体にこだわらなくても良いと思います。
もちろん作れたら紙媒体があるに越したことはありませんが、コストと在庫の問題があるので、そこまで無理する必要はないかと。
郵趣界を見ていると、よほどの高齢者でない限りはPDFなどの電子媒体で困ることはないですし、逆に言えば、それに対応できない方は、郵趣家として今後のの発展は望めないと思います。
紙媒体では困難な小回りの利く電子出版を選択し、その分内容を濃くした方が郵趣家にとって有益なはずです。
こうしたゼネラルコレクションレベルの収集層が厚みを増さないと、郵趣界自体の元気が増さないと思います。
特に切手展の衰退に歯止めをかけるには、銅から銀賞レベルの収集家を増やさないといけないでしょう。
そのための仕掛けの一つとして、こんな本が1冊くらいはあった方が良いと思うのですが。
発売当時5000円もしたようですね。高っ!
売れ行き不振だったのもうなずけます。
このころは、切手収集人口も減りが増え始めた時期でしょうか。いまと比べればはるかにましなのですが。
いつも、ありがとうございます。
ちょうど、この頃から郵趣書の売れ行きが落ちてきたと記憶しています。
しかし、古書の方はまだまだ元気で『フィラテリスト』の全揃いが出ると十数万円はしていました。
もっとも、全揃いが出ることは滅多にない時代でしたからねぇ。
古書の値崩れは、2010年頃からだったかな。
この本は今でもたまに開いて読んでいます。十分値段以上の内容ですが、あまり売れなかったのですか。残念ですね。
刷りすぎだったと聞きました。
マーケティングのミスですね。
電子書籍がは1990年後半から出始めたそうなので、丁度この本が出たころにあたります。
どうやら、JPSは構想がお蔵入りしやすいようなんでしょうか。西野さんの外信印の本も「〇〇シリーズ・1」と銘打っていましたが、シリーズはこの1冊だけ。「日専を読み解くシリーズ」も昭和切手と産業図案切手を残しています。
儲からないから発行しないという「JAPEX全記録」や「JAPEX記念出版」は電子書籍かすれば継続できたのでは?
スタンペディアがフィラテリスマガジンを発行したのは2013年12月ですが、発行当初より購読料は下がっていますし、バックナンバーは今でもダウンダウンロードは可能です。
いつも、ありがとうございます。
『日専を読み解くシリーズ』の、未刊のうちの一つは著者都合だと聞いています。
『JAPEX全記録』は、紙を止めてCD版を数年出して、そのあとダウンロードになりましたが、結局お終いに。
『郵趣モノグラフ』シリーズも刊行の実態を聞くと、ゾッとするような話しです。
郵趣出版も、中身の薄いものや、間違いだらけの本を垂れ流して、それで良いとする姿勢ですからねぇ。
昔むかしですが、魚木さんが外国切手の集め方という本を出していた記憶が。
著者が違ってもあれの令和版にアップデートしたものみたいなのが出るといいのですが。
あの本は、中学の時に刊行されて速効で買って読みました。
予告が出てから、刊行されるまでが楽しみで、待ち遠しかったですね。
この書籍で、消印の地名調べに各国で出版されている「ロードアトラス」が良いと紹介されていたので、神保町の地図専門店まで買いに行きました。
この時買った地図は、今でも使っています。
あのような本を書ける人は、残念ながら今は皆無だと思います。