震災の「なんちゃって郵便史」

話題の書「THE EQ REPORT 合本」を、少しづつ読んでいます。
三分冊の大冊に震災郵趣がみっちりと記録され、今年、最高の郵趣書であることは間違いないと思います。
下の画像に三冊分の表紙を並べたのですが、こうして見ると表紙自体が素敵ですね。

震災切手にド素人な僕が読むと、特に切手の製造面についてはハッキリ言って理解の範囲を大幅に超えているのですが、使われ方とか郵便史の側面から見ると、今まで全く考えもしなかったことが随所に書かれており、目からウロコの連続。

そうした新しく得た知識で、1リーフ作ったのが下のリーフ。
震災葉書の特徴は、その小ささと表面に横方向に引かれた線で、その下には通信文を書いても良いこと。
ここまでは知っていました。
で、知らなかったのは印面下部に差出人を書いてはいけないこと。
左の葉書はしっかりと住所と氏名が書かれていますし、右は居所(住所ではない)と名前(名字は不記載)が書かれています。
なんか普通に見ている葉書の書き方なのですが、これって違反だったのですねぇ・・・。
本書を読んで、初めて知りました。
でも、当局の取り締まりは厳しくなく、見逃しが当たり前だったそうです。
まぁ、そうですよね。
そうだからこそ、これが普通の使用例としてたくさん残され、僕なんかは「普通の使用例」なんて思っていたのです。

おかげさまで、余り物素材で作る「なんちゃって郵便史」が1リーフ増えました。
文献のおかげで日の目を見た葉書くん、捨てられないで良かったね。

震災の「なんちゃって郵便史」」への2件のフィードバック

  1. お役に立てて、何よりです。製造面が50%超えると、皆さん会報読んでもらえません。使用例、郵便史が50%超えるよう、会報の編集方針にしています。「THE EQ REPORT 合本」はもう在庫ありません。

    1. 藤沢の震災さん
      いつも、ありがとうございます。
      近年読んだ郵趣書の中で、これほど面白みを感じながら読んだ本はありませんでした。
      アッという間に完売と伝え聞いておりますが、運良く入手できてホントに幸運でした。

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