ネパール・書留配達証明

久しぶりのネパールです。
画像は、セカンドシリーズから1935年発行の緑色の4パイスとオレンジ色の24パイスのカバー。

切手が貼ってある面が裏で、縮小画像の方が表。
その表には、書留番号ボックスの印が押されています。
この印が配備されていたのは限られた大局のみで、多くの局は手書きで書いていました。

このカバーはカトマンズ中央局での使用例で、押されている消印の日付は1996年3月27日ですが、これはビクラム暦なので、西暦に直すと1939年7月11日になります。
ネパールのカバーでは、この暦の換算が一番手強いのです。
昔は、よく間違えていました。
過去に出品した全日展やJAPEXの作品を見直すと、換算間違いが散見されます。
ところが、ネパールなんてわかる人がいないので、審査員はおろか参観者からも間違いの指摘が無かったのが、良かったのか、悪かったのか・・・。
今は間違えることはありません。念のため。

さて、書留カバーだと普通に見かけるのは24パイスの1枚貼りや、もう少し後の時代になると8パイスの3枚貼りで、封書基本料金に書留料金の20パイスを加えたもの。
上の使用例は28パイス分の切手が貼ってありますから、4パイスの配達証明料金が加えられたものであることがわかります。

ここまで読んで、察しの良い方なら「4パイスの倍重量料金の書留の可能性もあるでしょ?」と思われるかも知れませんね。
そこで、この郵便物が基本料金4パイスであったことがわかる理由ですが、それは書留番号ボックス印の最下段を見ればわかるのです。
そこには重量が「1tola」であることが記されているので、ここで4パイス料金であることが確定できるのです。

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