これが中学生の作品とは恐ろしい・・・

ちょいと用があって、1978年の『スタンプクラブ』を1年分見返しました。
こういうことをしていると、ついつい目的の記事意外にも目が行ってしまうのですが、その中でビックリしたのが、10月号掲載の「JUNEX78入賞作品」というカラー記事。
JUNEXというのは、当時開催されていたジュニア作品だけで構成した競争展で、子供にとっては夏休み最大のイベント。
その入賞作品が、10月号に紹介されていたわけですね。

この年のジュニア大賞に選ばれたのが「UPU小判」という作品で、15歳の方の作品。
15歳と言えば中学3年ですが、その作品の中に緑1銭には2枚、紅2銭には3枚も木綿紙が含まれているのです!
これだけでも衝撃なのに、更に凄いことに緑1銭には目打11Lなんてものもあります。

今ではウン万円ですが、当時でさえ千円札で両手が必要な評価でしたからねぇ・・・。
まったくすごいなぁ。
お年玉を、全弾投下するような感じでしょうか?

子供の頃の僕はと言えばボタ印を細々と買う程度で、それも1次局から拾って、2次局で「ふーふー」言っている有様でしたね。
下のリーフは、その頃の入手品。

右の新潟ボタ印は、初めて入手したボタ印カバーで嬉しかったなぁ。
まだ小学生の時で、たしか1000円程度だったと思います。
そして、左は2次局の博多で、これは中学生だったかな?

まぁ、いずれにせよ僕の中学生時代は、この程度で手いっぱい。
木綿紙なんて、とてもとても「お呼びじゃない」というか、そもそも入手する発想すら無かったですね。
とても僕と同年代とは思えない出品者に驚きましたわ。
本当に。

これが中学生の作品とは恐ろしい・・・」への8件のフィードバック

  1. ジュニアコレクターでこのレベルとは恐ろしい。
    今のJAPEXでも余裕で入賞できそうなレベルの作品だったのでしょうか。
    いずれにせよ、お金のある家だったのか、小遣いとお年玉を全量投下したのか、
    JUNEXの金賞レベルの作品は、お金をそれなりに注いでいないとできないレベルの
    作品が多かった印象があります。
    この入賞者の方もいま還暦ぐらいでしょうが、収集を継続されているのかしら・・・

    1. ボタ・ヤマエさん
      いつも、ありがとうございます。
      彼はジュニア大賞受賞後に、程なくして郵趣界から去ったようです。
      JUNEXには良いところ、悪いところがあり、JUNEXが原因で切手から遠ざかった人もいます。
      競争展なので仕方がない部分があるのですが、「UPU小判」のように高価(希少性の高い)な切手が入っていないと評価されないこともありました。
      また、周りの大人(審査員を含む)が「あれが入っていない」とか、言うことがあったことです。
      やはり子供は子供なりに、そうした空気や雰囲気を感じ取り「なんだ、やっぱり珍しい切手じゃないとダメなのか」「自分なりに努力したのに」とか思うわけです。
      いわゆる競争展の影の部分ですね。
      実際、現役の収集家でも子供時代に出品したJUNEXがトラウマで、今でも「競争展には出さない」とおっしゃる方がいらっしゃいます。
      そうした失敗が、あの頃のジュニア指導の中にあったということを、一つの教訓として記憶しておくべきでしょう。

  2. 一時期、切手展の出品作品の使用済の割合は15%以下にするような規則に対してネット上で賑わっておりましたが、結局、その後この規則基準により審査されているのでしょうか? リーフ上に使用済の消印違いを並べる日本式(?)の整理方法は評価されず、減点対象になってしまうという事ですね。
    ヤフーとかオークション誌を見ておりますと希少な消印は驚くような高値で取引されています。高値であろうが飽くまでも趣味なのです。その趣味に対して新規参入を妨げるような窮屈な規則を設けるのもどうなのかなと思います。切手趣味の普及と育成を考えるので有ればもっと柔軟にするべきです。私は最低限リーフに整理されていれば良いのではないかと考えております。そして希少品が含まれているとかいないとかは審査すれば良い訳です。一々あれが無いこれが無い等と公言する必要は有りません。全くの私見ですので正当性を謳っている訳では有りません。

    1. 初老の趣味人さん
      いつも、ありがとうございます。
      消印の問題は、競争展とそれ意外とで、考え方を使い分ける必要があります。
      ちなみに、使用済15パーセントルールなんてものは、最初から存在しません。
      私が、初めて国際展を見たのは1981年の東京ですが、継続的に海外で行われる国際展に出歩き始めたのは、1986年からになります。
      すでに、その時点で日本からの出品作品は、世界の中でガラパゴス状態でした。
      つまり、伝統郵趣でありながらも消印に偏重した作品だったわけです。
      海外では、未使用で製造面を、使用面をカバーで展開するというのが、既に当たり前のことで国際展の審査もそうしたものでした。
      また、プレゼンテーションも日本の作品は大きく遅れをとっていました。
      競争展というのは、各種スポーツと同じで、同一のルールの中で競技を行い評価を決めるものですから、それに則していないとダメなわけです。
      日本人のばあい、外国切手収集家の方が国際展経験が豊富だったので、外国切手作品から改善がはじまり、あまり国際展を参観していなかった日本切手収集家は周回遅れ以上の作品を平気で出していたという事実があります。
      そうした競争展仕様に対して、非競争展向け収集というのももちろんアリです。
      日本では満月印を好む傾向が強く、僕は全く否定するものではなく、集めれば良いと思います。
      もちろん、競争展で上位を目指す収集としてではなく、あくまで個人で楽しむレベルでです。
      例えば、フランスではタイプ・サージュ、スウェーデンならオスカー2世など、他の国でも消印を楽しむシリーズがあり、実際にそれぞれの国で集めている人もたくさんいます。
      既に亡くなってしまいましたが、私の知人にタイプ・サージュの消印を数万枚収集し、分類整理を楽しんでいた方がいます。
      日本人はどうしたことか、競争展と自分の楽しみの収集を未分化で考える傾向が強いと思います。
      自分が好き勝手に集めたもの(趣味なのでそれで良いのです)が、競争展で評価が低いと激怒する人。
      好きで集めたものと、一定のルールの中で審査を行うのとでは、ベクトルが全く違うと言う話しをしても理解しないのですね。
      その辺を、きちんと節度をもって考えないと、楽しいはずの切手収集がつまらなくなってしまいます。

      1. >競争展で評価が低いと激怒する人
        激怒までとはいきませんが、審査員の見方や評価に納得がいかないのか、長い時間「対話」していた人は先週いました。
        素人である私も脇で聞いていて、審査員の言っていたことに内心同感だったのですが。
        競争展で高い賞が欲しいなら、競争展の規則に乗っ取った上で作品を作らないといけないと思います。ひとりよがりはだめです。

        ブログ主様
        JUNEXは子供の作品を大人目線だけで評価した部分もあったのですね。
        将来を考えるなら、そのような審査員は一生懸命作った部分ももっと評価すべきだったと思います。
        大人と完全に同じ目で見ては子供もなえてしまいます。

        1. ボタ・ヤマエさん
          私の知り合いで、数年経った今でも審査結果について「グダグダ」言ってる人がいます。
          競争展は、ゲームの一つだと思えばいいと思うのですがねぇ・・・。
          まぁ、僕の場合は正反対で賞にはほとんど興味なしで、「あっ、そう」程度です。
          メダルも名前を確認したら、そのまま押入れ行きで見ることもありません。

          郵趣を難しくしてしまった罪の一つに、競争展一辺倒があることに、数年前に気がつきました。
          郵趣の入口に立つ人にとっては、競争展で行われていること、また、それに伴うリーフ作りは雲の上の話しでしょう。
          そして、それが結果的に郵趣への新規参入者を拒んでいるのです。
          やはりリーフは方眼リーフが基本で、その方眼を利用しながらレイアウトの何たるかを学び、リーフ作りの様々な基礎を学ぶのです。
          最初は、方眼リーフと鉛筆、定規だけでいいじゃありませんか。
          国名を書き、鉛筆と定規で枠を書き、切手を貼る。調べてわかったら発行年月日や発行件名を付け足す。
          こんな感じで、手元に集った切手を気軽に整理できることを学ぶ。
          ここから全てがスタートするものです。
          そうしたことを普及させない限り「かわいい切手が好き」で終わってしまい、郵趣には繋がらず、結果として切手展の衰退を招くと思います。

  3. 競争展向けのリーフはある程度の経験がないと、作るのは難しいです。
    私は、大昔、つくろうマイアルバムや日本切手実践アルバム作りのような本を読んで、方眼リーフで何度か作ったのが下地になっています。
    額面で売られている昔の記念切手や使用済切手でも、自分でリーフにならべて、なんの絵が書いてあるか、一言書き込んで、というだけでもいいのです。
    リーフづくりは決して難しくないということを、来年のスタンプショウでの展示で出せないか、考えています。
    あとは、リーフづくりを体験させる機会を切手展でもイベントでも設けるべきです。
     そうでないと、愛好家の裾野が広がりません。

    1. ボタ・ヤマエさん
      おっしゃるとおりで、切手展などのワークショップの一つとして、「マイリーフを作ってみよう」みたいにすればよいと思います。
      北欧部会に今夏、ポスクロから入ってきた女性が入会してくれたのですが、話しを聞くと送られてきた切手を持っているだけ。
      ですから、そうした切手を「こうやって整理すると面白いよ」みたいな感じで、リーフ作りを紹介しようと思っているところです。
      スタンプショウでワークショップをされているのを見ますが、あれでは郵趣の道へは誰一人として入らないでしょう。
      見ていると、そこそこの人数は来てくれているようなので、「なぜ、リーフ教室をしないのか?」と不思議でなりませんでした。
      ぜひ、「マイリーフを作ってみよう」的なワークショップの実現を、よろしくお願いいたします。
      期待しています。

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