スウェーデン・オスカー2世

以前にも書きましたが、スウェーデンのオスカー2世は消印を楽しむ切手で、日本で言えば新小判の2銭切手みたいなもの。
スウェーデンでは、オスカー2世切手の『消印カタログ』なんてものまで出版されています。

下の画像は、そのオスカー2世10オーレの使用例、3回目の発行にあたる1891年シリーズのもの。
スウェーデンからイギリスへ宛てた、ごく一般的な外信葉書の使用例で、抹消印は “Stockholm局1898年11月16日”。

ここで面白いのは、左下に見える櫛形印で、データは “Trelleborg-Sassnitz 1898年11月17日” 。
“Trelleborg-Sassnitz” は鉄道郵便の区間を表しているのですが、正確に言うと鉄道連絡船の区間になります。
その区間は下の図のとおりで、スウェーデンとドイツの間を結ぶもので、バルト海の入口にあたります。
この時期、スウェーデンからイギリス宛の逓送ルートに、大陸を経由するものがあったとは思っていなかったのでビックリです。
私が所有しているスウェーデンからイギリス宛は、海路の直行便ばかりだったので・・・。

そして、たまたま所有していた下のドイツ切手にもビックリ。
偶然とは言え、Sassnitz港の鉄道連絡船を描いたもので、まさに上の使用例が通過したドイツ側の港です。

切手には「Trelleborg-Sassnitz 間の鉄道連絡船100年」と書かれています。
この切手は2009年の発行ですから、それから100年前となると1909年の営業開始になります。
ん?
でも、なんだか変?
使用例との年数が合わないな・・・。

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