ハンガリー19世紀の消印は、ホントに複雑極まりないと思います。
僕が知っている範囲で、これ以上の国は今のところ知りません。
その一端は、これまでに全日展やジャペックス、幾つかの国際展でご覧に入れたので、もしかするとご記憶の方がいらっしゃるかも知れません。
下の画像は、基本タイプF、サブタイプy2sv0と呼ばれている型式からの1リーフで、普段整理している通常バージョンのリーフです。
タイプFというのは、単円の丸形印で、その前型式のタイプEに年号が加わったもの。
サブタイプy2は年号2桁、sv0は日付部分を区画する横線が無いタイプになります。そして月表示は欧文。
タイプFは、全国6000局余りで使用され、その範囲もハンガリーと現在のオーストリア、旧チェコスロバキア、旧ユーゴスラビア、ポーランド、イタリア、ルーマニアの一部にまで広がっています。
ですから、局名の次に現在の所属国名を記さないと「この局はどこ?」状態になってしまいます。
それを一局一局調べるのが、また大変な作業。
なにしろ、使用している言語によって綴りが違ったりするのでねぇ・・・。
リーフの台切手は、1874年発行の5kr。
特にこだわっているわけではありませんが、1000枚超のタイプFの中から単一額面だけのリーフを作ったもので、刷色ごちゃまぜのリーフよりも美しく見えます。