昨日に続いて、通常葉書のフツーの使われ方シリーズです。
時代は新しくなって旧議事堂2円の紫。
戦後の年賀特別郵便が再開されたのは昭和23年。
つまり昭和24年の正月に配達される年賀状からで、それ用の年賀切手も発行されています。
下の画像は、通常葉書を使用して年賀特別郵便として差出されたもので、赤色の「年賀郵便」スタンプが一見して説得性があってよい感じです。
この使用例で注目してほしいのは、ちょっと薄くてフラフラですが消印です。
下の拡大画像を見れば「しめ縄」の図入り年賀印であることが、よくわかるでしょう。
もう、おわかりですね。
これは、昭和12年用のS型機械印の図入り年賀印です。
データは、大阪中央局で24年1月1日。
昭和24年のこうした使用例は意外と多くて、全国で10局弱くらいでしょうか?
これを誤用と説明する人もいますが、わざわざ古いのを持ち出して機械にセットしているのですから、誤用ではなく確信的な使用ではないかと。