久しぶりのハンガリー消印ネタです。
ご存知のように、ハンガリーは1867年から第1次世界大戦により瓦解するまでオーストリア=ハンガリー二重帝国であったことから、今では考えられない領域を有していました。
そして、それに関係して郵便制度も実に複雑。
特に19世紀の郵便印に関しては、様々な形式がサブタイプも含めて入り乱れて使われていて、そこが面白い。
画像は、タイプE、サブタイプZ0と呼ばれる型式。
単円で上部に局名、その下に月日でこれがタイプEの特徴。
そして下部に装飾文様が無いのが、サブタイプZ0で基本形です。
この消印は単純な美しさを持つのですが、欠点は年号が無いこと。
1850年から使い始めて、約1100局で使用されています。
リーフでは上部の枠内で型式の説明をし、切手の下の書込みは局名と使用期間が入っています。
台切手は、オーストリア初期の切手。