ちょっと前から某テレビ局との仕事で、今は廃線となってしまった青森県の南部縦貫鉄道について、情報や写真を提供しています。
南部縦貫鉄道というのは、かつて東北本線野辺地駅から七戸までを結んでいた小私鉄で、昭和37年開業、平成9年運行休止、平成14年廃止となった鉄道で、この会社の背景には歴史的な数奇な運命があって、それがなかなか面白いのです。
この鉄道が一般的に有名になったのは、全長10メートルほどのレールバスという、製造費を安価に仕上げるために、バスの部品を最大限に流用して作られた車両を運行していたからで、下の画像がそれ。
形は一応鉄道車両のように見えますが、エンジンは日野の大形バス用を積んで、制御システムもバスと同じ。
運転席には、バスと瓜二つの変速機レバーもついています。
この鉄道の仕事を進める中で、2010年に発行された「ふるさと心の風景」を持ち出して、実物を見せながら「切手にもなっているんですよねー」と余談のつもりで話したら、「切手になってるなんてスゴイ」と食いついてきてしまいました。
で、切手の話を一通りして、原画作者の原田泰治氏の話までしたところ、ディレクター氏は、切手を通り越して原画の方に興味津々。
ちょっと話しを滑らせ過ぎました。
切手で止めておけばよかったなぁ・・・と。