切手付封筒・角形カナ入り4銭

画像は、明治6年12月発行の手彫切手付封筒の角形カナ入り4銭で、カナは「ニ」。
この4銭、使用済は高価ですが未使用なら意外と安くて、「みほん」字入りなら更にお安く入手できます。
だから、僕のコレクションにも収まっているわけです。

有名な『郵便切手沿革志』には別冊で『郵便切手沿革志付録諸表』というのがあって、これには様々な統計表が付いています。
その中に「自明治五年四月 至同二十七年三月 郵便封皮帯紙売下枚数及収入金額統計表」というのがあるのですが、それを見ると角形カナ入り4銭は明治6年は500枚、7年は42,228枚の販売数となっています。

明治6年の統計は発売月のものなので、そのまま1ヶ月の発売数と言えますが、明治7年のばあいは12ヶ月で割ると、1ヶ月あたり平均3,519枚となります。

この4銭封筒は、明治7年4月1日には次のタイプのものが発売されているので、仮に4月まで旧タイプを発売したと仮定したばあい、6年12月から7年4月までで発売枚数14,576枚となります。
仮に販売されたものが全て使用されたとして、使用済の残存率を0.1パーセントとすると約16枚の残存になります。
単なる数字遊びではあるのですが、角形4銭の使用済が高価な理由がわかります。

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