いつ、どこへ出品したのか忘れてしまったのですが、手元に下の画像のリーフがあります。
テキストを読むと、ネパール初期の抹消印について初歩的なことが書かれているので、競争展ではなくてミニペックス向けの作品であることは間違い有りませんが、いったいどこへ?って感じです。
で、本題なのですが、ネパール初期の抹消印は局ごとに印影が異なる、日本で言えば不統一印みたいなものということは、これまでに何度か紹介したことがあります。
下のリーフは単片上に押された印影と、その局の位置を地図上に示したもの。
下の地図は、19世紀末のネパールの郵便線路に局の位置を赤のドットで記したもの。
これで、当時の郵便局は全部です。
地図を見ると、中央部から東部にかけて番号が振られていますが、これが単片の印影と一致します。
こう見ると、西部山岳地帯の方は全くありませんね。
西部山岳地帯の局は未確認のものが多く、手元には他にも色々とあるのですが、それらの中にもこの辺りの局は一局も無いのです。
この時期だと確認済の局は、全局数の半数にもなりません。
市場に残されているマテリアルの大部分が、カトマンズ周辺と南部低地地方のもので、僕の収集品もその傾向がそのまま当てはまります。