台風が過ぎて、続々と被害状況が伝えられていますが、その中に北陸新幹線長野車輌センターが水没という、全く考えもしなかったニュースがありました。
画像は、北陸新幹線の長野・金沢間開業記念の記念押印です。
北陸新幹線は27編成で運用しているのですが、そのうちの10編成が長野で被災しています。
といことは、37パーセントもの車輌が使えないということになります。
報道を見ると、モーターとかの下回りは完全にアウトみたいですし、たぶん車内にも水が入り込んでいるみたいなので、内装も再整備だと思います。
このダメージは、大きいですね。
新幹線車輌自体がここまで被害を受けたのは、地震も含めて、これまでには無かったと思います。
動き出しても、長期間による大幅な減便は避けられそうにもありません。
僕は、公務員時代に数回の天災を経験しています。
その時は、それこそ休みもなく働きました。
福井豪雨の時は、1ヶ月半ほど無休で地域復旧のための作業に従事でした。
職員が疲労しているので、交代で1日ずつの休みを提案したのですが、時の県部長に「そんなことは、まかりならん。働け」の一言で、消えましたね。
もちろん特別な手当てが付くわけではありませんし、時間外手当なんて夢の話。
そんな状況でも、変わった(言い方が悪いかも知れませんが・・・)お客様がいるのです。
民家の1階の屋根まで水没なので、周辺は泥と瓦礫の山なんですが、そんな中でも「博物館、見れますか?」とお客が来るんですよねー。
たしか、被災2日目のことだったと思います。
そんなお客にも、状況を丁寧に説明してお帰りいただくわけです。
大雪の日。
除雪が追いつかず、市内の交通は完全マヒ状態でライフラインさえ確保できない状況。
歩いて2時間かけて出勤して、館内会議で休館を決めるも、それを本庁に伝えたら「アホ言ってんじゃねーぞ」みたいなことを言われて、館の決定をひっくり返されて開館。
ところが、午後遅くカップルでお客様が来館です。
「えっ、どこから来たのこの人たち??」と、館内で話題でしたね。
どんな状況でも、想定外の行動をとる人っていますね。
郵趣とは全然関係ない話ですが、各地の被害状況を見ながら「こんな憎めない人たちがいたなぁ」と、思い出したしだいです。