羽越線鉄道全通紀念

14日(土)と15日(日)に長野に行って来ました。
一番の目的(あるいは名目上?)は、仕事で使う篠ノ井線旧線の撮影。
けっこう、各地の自治体さんから廃線跡の活用相談を受けるので、会議とかイメージ用の資料として全国の廃線跡を巡っています。
前職時代からのものを含めると、大小120ヶ所以上を歩きました。
でも、まだまだたくさんあります。

長野と言えば、良き収友の信州人さんの出番ということで、今回は2人でよく歩きましたねぇ・・・。
この廃線跡巡りは、秋の終わりから新緑の季節までがベストシーズンなんですよ。
春過ぎから秋までは、草や木が生い茂って見えませんし、スズメバチやマムシなど危険がいっぱい。

初日の待ち合わせ場所は、篠ノ井線姨捨駅。
下の画像が、その姨捨駅のホームからの絶景です。
写真では雄大さが伝わり難いですが、とにかくすごい。
なにしろ、日本三大車窓の一つですからね。
・旧根室本線狩勝峠越え(1966年廃線)
・篠ノ井線姨捨駅
・肥薩線矢岳峠越え
これが、日本三大車窓です。
今回は昼間でしたが、暗闇の中に綺羅星のように街の灯りが浮かび上がる夜景は、更に超絶景です。

下の画像が目的の旧線跡。
鉄道林あり、トンネルあり、暗渠あり、スイッチバックあり。
架線柱や踏切、信号など、保安設備もそのまま残っているのは珍しい。

で、夜の部は当然ながら、お酒。
鴨料理を中心に、山菜の天ぷらに地酒も数種類。
それぞれ、特徴のあるお酒でした。
そして、締めの蕎麦は絶品。
これまでに長野の蕎麦屋さんは、それなりに巡りましたが、文句なく一番美味しかったですね。

そこで、いただいたお土産がこれで、まさかのブツ!

「羽越線鉄道全通紀念」の特印。
戦前の難しい特印御三家の一つ。
実は、これをいただいたおかげで御三家が揃いました。

描かれているのは、切符の形で囲われた中に噴煙を上げる鳥海山、その下の青海波は日本海、右側には油田の櫓、下方には左から庄内米の稲穂、梨、桜桃であると『郵楽』10巻9号に記されています。

さて、この特印の押印数は、引受押印数2,238枚、記念押印数2,584枚の合計4,822枚という少なさ。
難易度ナンバーワンとされている『旭川釧路間鉄道全通記念』が9,894枚ですから、その半分以下ということになります。

このマテリアル。
前所有者さんは震災切手の大家氏で、震災切手にこの特印が押されたものもお持ちです。
それをミニペックスで拝見した時の衝撃と言ったら、とても言葉では表現できません。
なにしろ特印の珍品が、しれっとさりげなく貼ってあるんですから・・・。
実は、その時に信州人さんも居られて3人でこの特印の話題になり、他にもう1通お持ちだということを知りました。

あれから数年。
震災切手の大家氏も、よく覚えていてくださいました。
信州人さんと大家氏がある所でお会いし、私と信州人さんが近日中に会うことを知って放出してくださったとのこと。

お土産としていただくには、全く恐縮するしかないマテリアルをいただいてしまいました。
ありがとうございました。


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