45年前の夏

今からちょうど45年前。
池袋の東武百貨店で開催された「万国切手博覧会」。
主催は実行委員会形式だったのですが、『スタンプマガジン』のライバル誌であった『少年切手マガジン』を出していたエルム社も大きく関係していて、『別冊少年切手マガジン 万国切手博覧会特集号』も出していたほど。

僕が見に行ったのは日にちは定かではありませんが、たぶん記憶に残る初めての池袋ではないかと。
新宿には郵趣会館があったので行動範囲内でしたが、湘南の住人にとっての池袋は余程のことがないと行かない所だったと思います。

以前にも書きましたが、この展示会最大の呼び物は英領ギアナの1セント切手で、これを見るには入場料金が必要。
金庫の中に入っていて、ガードマンが両脇で監視。
今から思えば切手を見るというよりも、有り難いモノを拝観するという感じでしたねぇ。
あとは、龍500文逆刷り、サザーランド切手、村送り切手原版など、小学生が飛び付きたくなるような、話題性があればなんでもいい的演出がドッサリ。
僕も、飛び付いた1人ではありましたが。

でも、今から思えばそんなモノよりも、もっとじっくりと見るべき切手がたくさんありましたが、こちらの方はあまり宣伝もされず・・・。
児玉譲次さんの龍切手、山本勤一さんの桜切手、村田守保さん秘蔵の法規分類大全の原稿揃いとか。

小学生収集家にとって、夏といえば JUNEX が最大のイベントのはずなのですが、1975年の夏に限っては「万国切手博覧会」が、最大の想い出 & イベントであったことに間違いはありません。

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