ネパール・Sri Pashupatiシリーズから

ネパールのPashupati シリーズは、4回にわたり発行されているのですが、その4回目の発行であるカトマンズ印刷の切手が最も興味深く、そして面白い。
なにしろ製造面、使用面の両方からバラエティに事欠くことはありません。

画像は、8パイサ切手のシートが2枚。
上のシートは、Printing No,2で、下のシートはPrinting No,5。
その見極めのポイントは、シートマージンにある文字列。これを「題字」と呼んでいます。
この題字が、各印刷によって書かれている文字が微妙に異なっていたり、位置が違っていたりするのです。
ですから、このシリーズの専門コレクションとなると、必然的にシートが多くなってしまうわけ。

下のPrinting No,2は、1947年7月から10月の間に印刷されたもの。
Printing No,5と比べて最大の違いはシート構成です。2は4×10枚ですが、5の方が4×9なのがわかると思います。
8パイサのばあいPrinting No,1のシートは未確認で、2のシートも極めて少数が知られているのみ。3のシートは4×9枚構成なので、4×10枚構成なのはPrinting No,1と2の2面に限られそうです。
他の額面を見ても縦10枚構成は初期の印刷に限られています。

さて、下のPrinting No,5。
このシートは、ずっと遅くて1945年3月から11月の印刷です。
8パイサ切手は使い勝手の良い額面だったので、いろいろな使われ方をした分だけ印刷回数も多く、Printing No,12まであります。
もちろん、3以降は最終印刷まで4×9枚構成を踏襲しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *