『記番印カタログ』決定版

鳴美からは、1984年以来、何回も記番印カタログが出版されていますが、今回出されたのは「決定版」ということなので、これが最後の出版になるのでしょう。

本書に収録された確定総数は1363局で、全体の約75パーセントだそうですから、逆に考えると、まだ25パーセントが未確定ということになります。
この数字が大きいか、小さいかは人それぞれですが、僕は「えっ、まだ25パーセントも残っているの」と思います。

本書を捲って、まず思うのは局名がローマ字表記で並記されていることで、これは便利。
けっこう難しい局名がありますからね。

今回の「決定版」には、記番印リストとしては最低限の要素のみがリストされており、番号と局名を照合したり、当該局の希少性を知ることができます。
しかし、以前の版に掲載されていた「台切手別評価」と「記番印別評価」が極めて有益だったことから、それが未掲載なのは「決定版」としては少々寂しい気が・・・。
前者は、どの切手にどこの記番印が確認されているのか、後者は、どこの記番印にどの切手が確認されているのかを知るのに非常に役立ちます。

本書は、最新の記番印リストとしての有益性は極めて高く、手彫切手や小判切手収集家は必携のカタログでしょう。

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